GM(RJ)
ユーイ (人間の戦士)
グレンデル (ドワーフの戦士)
ファフニオール (エルフの武闘家)
トリス (エルフの怪盗)
恐怖の女神レロトラーの支配する街カザン。
探索者たちはつまらないことで街の役人ジェイコブズといさかいをおこし、名高いカザンの闘技場へと連れてこられます。
最近、集団戦闘もはじめたここでは、参加者を強く募集していたのでした。
奴隷としての身分で、四回戦勝ち抜けばはれて自由の身というわけです。
ところが一行は、ジェイコブズの陰謀で、奴隷にさえ与えられるはずの武器がありません。
これでは死を待つばかり。
一行の案内人フェアリーのキューティのアドバイスで夜中にこっそり武器庫へ忍びこむことにします。
一回戦:武装を整えた一行は、灰オーク四匹を圧勝で殲滅します。
二回戦:完全武装の死霊戦士たちに大苦戦です。それでも、ファフニオールがかいくぐって微妙にダメージを与えることで勝つことがきました。
三回戦:フェアリーの僧侶率いる一行です。トリスの<不可視の天衣>で早々に一人屠る
という卑怯な戦法によって、呪術師を即効で倒し勝利を収めた一行。
生き残るためにグレンデルは、敵の魔法のモーニングスターを自分のとすりかえました。
四回戦:ここまで来ると観客も一行に注目しています。
最後の敵は黒い肌に燃える炎をまとった悪魔バルログ(レッサー)です。
地獄の火炎に苦戦を強いられるものの、ユーイとハイパーバーサークがかなり効いて、なんとかその巨体を倒すことができました。
自由の身になった一行。その健闘をたたえ、死の女神は奇妙な口づけをひとりひとりにするのでした
(尊大な態度の一名を除いて)。
セッション前 |
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ダイナミックな戦闘を楽しみたくて、ハイパーT&T;を選んでみた。
ほとんどのRPGにある、素早さ順の行動とか、命中&回避判定とか、そんなものとは一味違うせめぎあい。
圧勝できることもあれば、気を抜くとあっという間に殲滅することもある。
角川版ハイパーT&T;を丁寧に読みこんだ結果、
細かいところまでよく例示されていたので、十分使えると判断して、
緊張感を高めるために、極力ルールどおりにすることにした。 戦闘オプションと基本ルールをカード大にして何枚か用意しておいた。 選んだ職業に応じて、使えるオプションのカードを渡せばよいわけで、豊富な戦闘を楽しんでもらうためにはこれくらいしておく必要があるだろう。 あと、武器表と呪文表を作って印刷しておく。実際にはこれに一番時間がかかった。 永山君のTRPGと一緒にやるので、あっさりボードゲーム風にできるシナリオがいい。 ということでソロシナリオの「カザンの闘技場」をひっぱりだしてきた。 一応、闘技場のなかはちょっとした街くらいはあるものとして設定を決めておく。 |
セッション後 |
今回は手抜きなしでやることにしたので、
「このままじゃ負けるよ〜」という悲鳴も聞こえたけど、初志貫徹した。
ほら、なんとか勝てたでしょ。戦闘の醍醐味は楽しめたと思う。
でも、普通のセッションくらい時間がかかっちゃったけどね。 「魔法使いがひとりもいないよー」とか責めちゃったけど、 職業選択は自由なので、これはGMのわがままということでごめんなさい。 怪盗に報酬として飛び道具を渡せば、うまくバランスがとれたかと思う。 射撃ルールはまとめていなかったもので(笑)。 次回、まっさきにスリングを入手してね。 怪盗系魔法は戦闘ではあんまり役にたたなそうなので注意。 「かいくぐって攻撃」は膠着状態を崩すHTT最強のオプションかと思いきや、 かいくぐるキャラが相手の防御点を突き抜けられないと意味がないことが判明した。 その場合はやはり部位狙いかなあ。このルールもまとめておくか。 腕や顔を狙って攻撃するルールで、難しいかわりに防御点は薄くなる。 カーラカーンに「最後の試合の前に望みはないか」と聞かれたとき、 「ジェイコブズと戦わせろ」というのもありだったんだけど、 まあシナリオ上でからんだだけだし、あんまり恨みもなかったかな。 最後の闘いで与えるダメージが二人割りになるのもつらいし。 単発シナリオだったけど、もう一回くらいやってみようと思う。 よろしく。 |
ルールの適用ミス |
セービングロールの冒険点: (誤)振った出目 → (正)振った出目×キャラクターのレベル ごめんねー。でも、今回はこのままということで次回から正しいルールにしよう。 しかしこのルール、戦士はあんまりおいしくないねえ。 特殊攻撃を仕掛けられたときの回避判定: (誤)「特殊攻撃」スキルで回避 → (正)「攻撃回避」スキルで回避 仕掛けるのはほとんどPC側&特殊攻撃スキルのある敵はいなかったので、まあ文句はないはずだよね。 倒れた人も頭割り要員: よく考えるとさすがにそれはなしだよなあ。 PC、GM双方で使っていたからどちらが有利ってこともなかったけど。 バーサーカーが体力点4点以下になると鎮静するけどどんな状態か: めずらしくルールブックでも記述があいまいだけど。 このキャンペーンでは「バーサーカーから目が覚める。以後、自由意志で行動可能」 としておきます。ただ、体力点4点以下だから攻撃力も下がっているし、おとなしくしておいた方がいいかな。 かいくぐって「渾身の一撃」は使えるか: 可能でした。「気・効果」も可能です。 ちなみにかいくぐってバーサークはできません。 |
プレイヤーの感想 |
ユーイ 「とてもスリリングで面白かった。最後が特に‥」 グレンデル 「二戦目がスリリングだった」 ファフニオール 「魔法使いがいないのが辛かった。組み合わせが‥」 トリス 「職業選択を間違えたー」 |
ドワーフのグロスが異国の地へ旅立ち、今はクローリンも盗賊ギルドから呼び出されりして、暇をもてあましている一行に、
ふたたび軍師見習いイーブンが話を持ちかけてきます。
街が誇る築城技師マルチネンゴが、悪名高き港町ウルキシアの盗賊ギルドによる人狩りにあって
連れ去られたらしいのです。待っているのは奴隷売買だけ。イーブンは一行に彼の救出を依頼します。
必要経費込みで報酬は金貨2万枚。高額な報酬なため見届け人として、一行に監視人としてカパラがつきます。
港町への道でグレムリンに襲われた一行はハイパーバーサークをしたせいもあって、半死半生です。
カパラの機転でなんとか港町にたどりつきます。
盗賊ギルドにさらわれた人間の居場所を、盗賊ギルドに聞きに行くというミスをした一行は、
当然襲撃を受けます。路地裏でアーバレストの狙撃、寝静まった夜の襲撃を一行は力押しで、
押し切ります。
盗賊の死体が実は水兵でもあったことに気がついた一行は、
アステリアがちらりと見かけたガレオン船に乗り込みます。
豪華な衣服を着せたミソラをえせ貴族に仕立てて、最下層にのりこんだ一行は、貴族たちによる
レートの高いせりを傍観します。お目当てのマルチネンゴがトトル家のエスメラルダ婦人に落札された
ことを突き止めて、屋敷に乗り込みます。
マルチネンゴと彼を着替えさせている執事をMRスキャナーで覗いたステッドは、
表示が3人ぶんあることに気がつきます。
またも力押しでマルチネンゴを連れ出した一行が、街の門近くに来ると衛兵が見えます。
これは避けないとと、策を練ろうとした瞬間、マルチネンゴの影にひそんでいた刺客シャドウジャックが
現われ、衛兵に警告を発します。
ミソラがざっくり切られてしまったものの、なんとか撃退した一行は、ほうほうのていで
街を逃げ出しました。
さて、いささか力押しになりましたが、せりにお金を使わなかったので、懐はうるおっています。
どうしましょう。
GM反省 |
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今回はシティアドベンチャーなのにちょっと準備不足であったため、
だれる展開もありました。何をしたらいいのかわからないという状態です。 |
<百目>は倒れましたが、街は壊滅状態。人々はうなだれながらも、復旧作業にとりかかります。
赤子の処置に困ったクローリンは、シン寺院に置き去りにしようとしますが、そこを呼び止められます。
高司祭ギュンターは、一行の中に信徒であるアステリアの姿を認めると、街を救うための
依頼を託すのでした。
〜やるせない迷宮の伝説〜
三〇〇年前に時の神シンをあがめる寺院が、災害のための貯えを
裕福な信者から集め、宝物殿に収めました。しかし、地震が寺院を押しつぶし、建築を
請け負ったドワーフは気がふれていたため、寺院は迷宮と化しました。やるせない迷宮となった
寺院は探索者やモンスターであふれかえりました。もはやこれまでと、信者たちは入口に
時の封印を施して、寺院を捨て去りました。
時が止まったままの迷宮の封印を解除できるのは時の神に使える者のみ。一行は金貨三〇〇枚の
報酬で宝物を運んでくることを引き受けます。
アステリアが封印を解くと、迷宮は三〇〇年前の状態からそのまま時を刻みはじめました。
明日の神官選抜試験のために復習を続ける信者。
迷宮を徘徊する気のふれたドワーフ。
<死せる死人の会>となのる思索を続けるグールたち。
牢屋に閉じ込められていたヤモリ人間から、高司祭の秘密の小部屋を聞き出した一行は、
宝物が収められていたおおよその位置を掴みます。
聖堂では宝珠<月のメロディ>がまがまがしい波動を発してしましたが、
そこに宝物庫の扉を開くスイッチがありました。
迷宮の外にでると、待ち構えていたのはあのヤモリ人間たちとプテラノドンの顔をした
魔王軍のスパイ、ギルト・ギルトでした。スパイを見逃してから一行はつけられていたのでした。
ヤモリ男はつかまったふりをして一行の目的を聞き出し、こうして宝物(時価金貨二万枚ぶんの
宝結晶)を横取りしようというわけです。
<百目>のレザーアーマーを着るギルト・ギルトにはバーサークが効きません。
しかしミソラの魔法で強化されたステッドたちは確実に敵を屠っていきます。
こうして勝利を手にした一行の最後の難関は、街門の徴税官でした。「街に入る財宝の
4割は税金として徴収する」と無茶を振りかざす徴税官に、一行は考えた末、街中の
人間を総動員して、結晶を一つずつ運ぶことにします。一本ならば財宝とは言えない
という理屈です。
こうしてシン寺院から街へと復興のための資金が供給され(税金してとられるのと、
寄付するのでは大違いです!)、一行はほっとひといきつくのでした。
街に怪獣が現れました。身体中に傷口のような眼をもつ<百目>は人々を食らい、建物を崩して暴れまわります。
軍師見習いの青年イーブンは、一行の腕試しをしたあと、<百目>退治に連れ出します。しかし、
青銅の乙女エルザ率いる親衛隊が、次々と玉砕していく様を見た一行は、ひとまず逃げ出します。
路地裏で、魔王軍のスパイを見過ごした一行は、別動隊が全滅したという知らせを聞きます。
生き残った冒険者グループ「フルハウス」は、地道に情報を集める遺跡探検グループでした。
彼らもさじを投げたがんこな年寄りから、かつて、<百目>を倒した英雄騎士ブライトの伝説はうそっぱちで、ブライトは
命大事に泣きじゃくる赤ん坊を差し出したんだと聞かされます。
執拗に一行を追いかけてくる<百目>に追われて、逃げ込んだ建物は人気のない図書館でした。
ここで、時空商人ダバダから意味不明のアイテムを買ったり、英雄ブライトの伝説にからむ赤ん坊の存在をつきとめます。
図書館に体当たりする<百目>から逃げ出した一行は、赤子をかばって命を落とした貴族の母親を見つけます。
<百目>に追いつめられましたが、カードはそろいました。<百目>は赤子の泣き声に弱いのです。
英雄騎士ブライトはかつて赤子を掲げて、百の眼を持つヘクトアイズを打ち倒したのです。
眼から怪光線を出す<百目>に対して、「フルハウス」のメンバーと力を合わせ全力で戦った一行は、なんとか勝利を収めることができました。
領主リジェネードは慇懃にねぎらいの言葉をかけて去っていきます。
クローリンの腕に抱かれた赤子はこれからどうなるのでしょう。
ルピルマいない後、黒死病の患者達は領主典医が看ていました。しかし、その様子はとても熱心とは言えず、一行は不安を覚えるのでした。
領主宅裏口から忍び込んだ一行。そこでは石造りの彫像が無造作に放っておかれた、さびれた庭園でした。そこにルピルマの像を発見した一行は、不審に思いながらも、館に入ります。
別行動をとったカパラ−アステリア組は、排気孔を見つけ、謁見室の真上にきました。そこに見たのは、騎士隊長エルザを飲み込む領主リジェネードという異様な光景でした。
リジェネードはすぐにエルザを吐き出し、エルザは立ち去っていきました。
グロス、ミソラ、クローリンたちも、館の異様な雰囲気には気が付きはじめていました。行けどもたどりつかない謁見室、でたらめに並ぶ部屋。偶然、アステリア一行と再会できたものの、領主邸の歪んだ時空は、なぜか庭にあった石の彫像があらわれたり、ミノタウロス化したエルザとの戦い、時空商人ダバダの登場など、次々と場面は切り替わります。
ようやくたどり着いた謁見室で、看破の耳をつかったいささか間抜けなやりとりのすえ、領主に化けていたパンドラの箱を倒せば、黒死病の猛威は消えることがわかり、戦いがはじまります。
外壁をくずし、箱に吸い込まれたアステリアが、商人ダバダから買った豊穣の土を使って、箱の渇きを満たします。
こうしてパンドラの箱を開けたことによる災厄は収まるのでした。
箱から出てきたリジェネードは、うなだれて事情を説明します。領主は街をおびやかす魔物達に災厄をまこうとしたところから事件は始まったのでした。
一行を影から支えてきた使徒ジークフリードは、箱を回収して、事件は無事解決しました。
石から戻ったルピルマも礼を述べます。
次はどんな冒険が待っているのでしょうか(第一部完)。
領主リジェネードを問い詰めるために、癒し手ルピルマは、真偽を見定める「看破の耳」という魔法のアイテムが必要だと語ります。
その「看破の耳」は、ひとの住まぬ街である迷宮都市ユドゥームに隠されていると伝承は伝えています。
事前調査を進める一行は、「看破の耳」がいかなる形かはわからないこと、ユドゥームにいくのは領主によって禁じられていることなどを知ります。
案の定、街を出た一行に賞金稼ぎの冒険者くずれが襲い掛かってきました。難なく撃退したものの、街にいるルピルマの安否が気になる一行でした。
日もとっぷりと暮れた頃。一行はユドゥームにたどり着きました。
小高い丘の頂上に作られた迷宮都市は、しんと静まり返り、ところどころに頑丈な石壁が残る廃虚でした。
その入口で一行を見下ろす四つの眼がありました。その人物は一行に警告を与えると、闇に消えました。
迷宮都市は亡霊の住処でした。
墓からよみがえる死者。
動き出す彫像。
得体の知れない老人の幻影で攻撃するコウモリ。
これらを撃退して、都市の残骸を調べるうちに、魔法の貝殻と補聴器を入手するのですが、どうやらこれらは「看破の耳」のにせもののようです。
最後にたどり着いた神殿では、入口で出会った大盗賊エンキドゥが、ひとあしさきに真の「看破の耳」を入手していました。
真偽を見破る耳を相手に、なんとか交渉して耳を借り受けた一行は、いきようようと街に帰還します。
しかし、一行が見たのは衛兵に引っ立てられるルピルマの姿でした。
ルピルマの調査によって、疫病にかかったもののうち、半数近くがある遺跡で発掘作業を行っていたことがわかりました。
疫病の謎を追って、ホビットのカパラを加えた一行は遺跡に向かいます。ところが、そのとき街の恒例行事である魔王の
部下による略奪が始まりました。謎の騎士ジークフリードに助けられ、なんとか街を脱出します。
ギリシャ地方の影響を持つ塔が埋まった不思議な遺跡。発掘キャンプに残っているのは、オデッセイア地方から来た一家だけでした。
しかも娘エレクトラは父ゲネイアに熱をあげているらしく、母キルケは娘に嫉妬をしているのでした。
彼らによると、疫病にかかった人夫たちが発掘していたのは、渦巻きの意匠をほどこした七色に輝く箱だそうです。
エルフィの洞察により、古代のアイテム「パンドラ・ボックス」であることがわかります。
しかし、エレクトラの管理する倉庫にはパンドラ・ボックスはなく、ゲネイアの要請で領主リジェネードに調査隊を派遣してもらうべく、一行は街に戻ることにします。
その夜、野営中の一行にキルケが襲いかかって来ました。
エレクトラを蹴落とした彼女は一行の持ち帰る報告が望ましくないらしく、ブタ男を召喚して戦いに望みます。
クローリンの不在で腰のひけている一行は撤退を決意しますが、そこにジークフリードが現われ、キルケを切り捨てます。
まだ何も解決していないことに気が付いた一行は、キルケの遺体を発掘キャンプに持ち帰ります。
倉庫にあった復活の霊薬によって息をふきかえしたキルケによって、パンドラ・ボックスは領主に命じられて渡したことが判明しました。
家族の問題は家族で解決してもらうことにして、一行は発掘キャンプを後にします。
領主リジェネードのもとにあるパンドラ・ボックスに疫病の鍵が隠されているようです。
それを聞いたルピルマは拳を振り上げます。
「さあ、気合入れるわよ!」
バビロニア神話の香りが漂う北の街から冒険は始まります。この街に蔓延する、謎の疫病。このままでは病人の命はもちません。とりあえず延命のために、大地の力を秘めた宝石トロールストーンをとってきて欲しいと、癒し手ルピルマは君たちに頼むのでした。しかし、その迷宮は近隣を支配する魔王スパルガスが、バベルの塔を脅かすための塔を建設しているのです。一行は「深入りしなくていいからね」というルピルマの助言を胸に、迷宮に向かいます。
生理的に受けつけないタイプの吸血鬼を、決死のバーサークで屠った一行はトロールストーンを手に入れたのでした。
そうそう、一行に「英雄志望のホビット」カパラがついてきました。大丈夫でしょうか。