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信長の父の菩提寺、93歳前住職に2・2億円賠償求め提訴 「所有地を無断売却し着服」と主張

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信長の父の菩提寺、93歳前住職に2・2億円賠償求め提訴 「所有地を無断売却し着服」と主張

金色に輝く織田信長像=JR岐阜駅前(関厚夫撮影) 金色に輝く織田信長像=JR岐阜駅前(関厚夫撮影)

 織田信長の父、信秀の菩提寺(ぼだいじ)として知られる「桃巌寺」(とうがんじ、名古屋市千種区)の前住職(93)と同居の女性(70)が寺の規則に反し、無断で所有地を売却、着服したなどとして、寺側が計約2億2千万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こしたことが19日、分かった。提訴は11月27日付。

 訴状によると、宗教法人法に基づいて定めた寺の規則が不動産を売却する際、役員の議決を得るよう規定しているのに、2人は平成25(2013)年、議決を得ずに約2億1千万円で土地計約900平方メートルを売却。お布施や賃料とともに着服し、宝飾品の購入代金などに充てたとしている。

 桃巌寺をめぐっては、名古屋国税局が土地売却で得た収入の一部を前住職が私的流用したとして、給与の源泉徴収漏れを指摘した問題が27年に発覚。前住職は流用を認め、28年6月に辞任した。

 現住職の織田全雄氏(64)は「この問題を解決しなければ、寺再建の寄付を募ることもままならないと思い、提訴に踏み切った」と説明。前住職側の代理人弁護士は「訴状を精査して対応を検討したい」としている。

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